人間椅子2010年代の名作群が高音質CDで再発されるということで、
彼らが今に続く全盛期に入るきっかけになったOzzfest Japan 2013出演後最初に発表された作品を紹介したいと思います。

自分の体感的にはOzzfest出演以前も倭製サバスとして名を馳せていたと思うんだけど、
世間のイメージとしてはイカ天で一回浮上した後はずっとアングラにいる感じなのかな
やっぱり出演者ラインナップに加わった事はかなりのサプライズと衝撃だった記憶

私自身Ozzfest Japan2013に参戦し、当然人間椅子のステージも観たわけですが、
彼らの歴史の転換点に立ち会えた事は今でも誇りに思っています


萬燈籠 UHQCD
人間椅子
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2021-11-24

 

01. 此岸御詠歌
02. 黒百合日記
03. 地獄変

04. 桜爛漫
05. ねぷたのもんどりこ
06. 新調きゅらきゅきゅ節


07. 猫じゃ猫じゃ
08. 蜘蛛の糸
09. 十三世紀の花嫁
10. 月のモナリザ
11. 時間からの影
12. 人生万歳
13. 衛星になった男



01. 此岸御詠歌
新青年まえがきが発表されるまではこの曲がライブのOPSEでした。
いやでも最近(2年前)に観たフラカンとの対バンではこの曲で出てきたぞ?
鈴の音が玲と鳴り、お経にも通ずる歌メロでこっちの方が人間椅子登場!って感じがして好き

02. 黒百合日記
ダークなイントロからドゥーミーなギターリフであっという間に人間椅子ワールド
典型的というか常套手段なんだけど、サビまではザクザクと刻んで、サビになると伸びやかに
Gソロはメランコリック

03. 地獄変
Ba鈴木のペンによるジーンシモンズに影響受けまくりな地獄曲
リズムパターンからベースラインからボーカルスタイルから、最高!笑
KISS meets Sabbathってな感じ

05. ねぷたのもんどりこ
研ちゃんの曲ってキャッチーだよね。この曲なんかまさしく
ギターとベースのユニゾンとドラムのハネるビートが最後まで続いていく
ね"ぶ"たじゃなくてね"ぷ"たね

06. 新調きゅらきゅきゅ節
このアルバムでは一番ポップですかね。ライブでもよくやるし
ヘヴィさと軽快さって二律背反なのに、この曲の中では両立されてるのが見事
ブンガチャチャはシャバダバディアに続くスキャットの始りかな

08. 蜘蛛の糸
ここでノブVo曲の登場。ワジーとも研ちゃんとも違う明朗快活な歌い方はアルバムで良いアクセントになる
えげつないドラム連打しながら歌って叫んで、ノブ凄いよ

12. 人生万歳
人間椅子による明るい人生讃歌。ギターリフのねちっこい感じはミックボックスぽさもある。
と言うかKeyが入ってないだけで、Heep味がある。



全体を通してサバス風味が強いドゥーミーな作風です
これはやっぱりOzzfestに出た後からレコーディングが始まったからですかね。
ヘヴィなリフと複雑すぎない曲展開、尺もそんなに長くなく、結構あっさり聴けたりもする

この次の作品からまた人間椅子は作風を若干変えていきますが、
それはこの作品がこのヘヴィ路線の到達点まで達したという判断なのでしょう。
かっこいいっすよ。皆さんもぜひ聴いてみてくださいね。

それではまた今度やりましょう


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